校長挨拶

校長挨拶
北海道ニセコ高等学校長 本谷 一

北海道ニセコ高等学校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

本校は、羊蹄山の西の麓、北にニセコアンヌプリを仰ぎ見る丘陵地に位置しています。スキーやアウトドアで世界的に知られるリゾート地として発展するとともに先進的な環境モデル都市であるニセコ町にある町立の昼間定時制の高等学校です。

昭和23年北海道倶知安農業高校狩太分校として開校し、昭和27年に狩太高等学校、昭和39年に北海道ニセコ高等学校と改称しました。その後、農業後継者の減少やリゾート地としての産業構造の変化、また、国際化・情報化・科学技術の進展など社会の急激な変化や、中学生の学びのニーズの変化に対応し、農業後継者と観光産業に係る人材の育成を目指すハイブリット教育構想により、平成2年に全国で唯一の「緑地観光科」へと学科転換し、今年は開校75年目になります。

本校の教育課程では、基本的な知識・技能を身につけるとともに、課題研究や総合実習の学習を通して、科学的に探究する力やコミュニケーション能力、プレゼンテーション能力の育成を図っています。2年次からはアグリフードコースとグローバル観光コースに分かれて、専門的知識と実践力を育成するとともに、進路を見据えたインターンシップを行うなどキャリア教育にも力を入れています。さらに希望する生徒は、4年生へ進級し、各コースの専門的な研修をすることも可能です。

各種大会においては、農業クラブが全道大会及び全国大会に進出し、また、定通体連でも全道大会・全国大会に出場するなど、生徒は、様々なことに挑戦し、大きく成長しています。

このような本校の教育を一層魅力あるものとするために、本校は令和8年度に総合学科へ学科転換し、グローバルなニセコ町を学びのフィールドとする「国際教育」を特色とする新しい学校に生まれ変わる予定です。

新しい学校においては、ニセコ町や自分の関心のある地域に対して誇りや深い思い入れをもち、自己の幸福の実現を図ることを通してより良い地域社会を協創することができる「シビックプライドを持ったグローバル人材」を育成してまいります。また、大学進学を含む生徒の多様な進路希望や学習ニーズに対応するとともに、地域の特色や教育資源を活かした国際教育や地域課題探究などの魅力ある単位制の教育システムを導入する予定です。

総合学科への転換に向けて、今年度から学校改革を推進しています。本校の教育プログラム「『シビックプライドを持ったグローバル人材の育成』〜ニセコと世界の境界線を溶かしていこう〜」が、2023三菱みらい育成財団の「高等学校等が学校現場で実施する『心のエンジンを駆動させるプログラム』の研究助成に採択されました。これから3年間、この教育プログラムをエンジンとして、生徒や教職員とともに新しい学校づくりを進めます。
さらに、本校の「持続可能な観光教育」の実践を中核とする地域コンソーシアムが、観光庁の「地域活性化のための観光教育推進事業」に採択されました。(全国で3地域採択のうちの1つ)この分野で日本のフロントランナーとして実践を積み重ね、その成果を全国に発信するとともに、「持続可能な観光教育」を、新しいニセコ高校をつくるもう一つのエンジンとして、改革を加速します。
来年4月に入学する令和6年度入学生の学びも進化いたします。教育課程を変更し、普通教科の教育を充実するとともに、課題研究において普通科で実施する「総合的な探究の時間」と同様の学習成果が得られるよう、地域課題を解決する探究活動に取り組みます。また、学校設定科目を設置して英語教育を充実します。さらに、オンライン学習教材「スタディサプリ」を導入し、基礎・基本の学び直しから大学受験まで、一人ひとりが自律的に学習できるようにします。(スタディサプリは令和5年度後期から先行して導入することが決定しました。)

これらの学校改革をさらに加速するため、令和8年度にスタートする新しい学校の「国際教育を特色とする進学型単位制」「持続可能な地域づくりを探究する総合学科」の学びを可能な限り先取りし、現在の生徒の教育に反映します。そのため、この度、令和5年度後期に向けて学校経営方針及びスクールミッション・スクールポリシーを改定しました。
2023年度「学校経営方針(10/31改定)」
2023年度「スクールミッション・スクールポリシー(10/31改定)」

このホームページを通して、進化するニセコ高等学校の教育について知っていただき、皆様からの御支援をいただけましたら幸いです。今後ともよろしくお願いします。

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